プレミアリーグ 第29節 ウェストハム・ユナイテッド戦 【マッチレビュー】
こんにちは。
先日のウェストハム戦、リアルタイムで観ていましたが溜息をついたり、飛び上がって喜んだりと情緒不安定な夜でした、、
10年近く応援していれば慣れたものですが(笑)
ちょっと遅いですが、試合を振り返っていこうと思います。
試合結果
【得点】
15' 1-0 リンガード
17' 2-0 ボーウェン
32' 3-0 ソーチェク
38' 3-1 ラカゼット(オウンゴール)
61' 3-2 オウンゴール
82' 3-3 ラカゼット
良くも悪くも”アーセナルらしい”というひと言に尽きる試合でした。
試合の立ち上がりは全くボールを持てずひたすら押し込まれる展開となり早々に失点、間髪入れずにまた失点、それでも目が覚めずまたまた失点、気づいた時には0-3というまさに地獄絵図。
3失点してやっと目が覚めたのか、38分にラカゼットのゴール?で1-3、それ以降のアーセナルはまるで見違え怒涛の攻撃、終わってみれば3-3でドロー。
ヴェンゲル時代から見慣れた感のある、喜んでいいのか悪いのかよく分からない試合になりました。
乱打戦になったこの試合ですが、撃ち合いといえば、10/11シーズンの対ニューカッスル戦。立場は逆で、4点のリードで前半を折り返したアーセナルが終了間際にシェイク・ティオテのスーパーボレーで追いつかれたあの試合。
あのボレーは凄かった、、
敵ながらアラン・パーデューのニューカッスルは結構好きでした。
#Come_back historique
— Smouni Hicham (@smouniorl) 2016年12月6日
Arsenal :: Newcastle 2010/2011 pic.twitter.com/EKXoxc6dMi
フォーメーション【予想と結果】
左のオーバメヤン以外は予想通り。
チェンバースに関しては大穴狙いでしたが、案の定スターティングメンバー入り。単純にウェストハムの高さ対策、アントニオがサイドに流れてソアレス、あるいはベジェリンが狙われるのを恐れての起用だったのではないでしょうか。
一方、ウェストハムは5バックと予想しましたが、4バックの4-2-3-1の布陣。守備の要であるオグボンナの欠場以降は、基本4バックで挑むことが多かったそうで、情報収集不足でした。
良かった選手と悪かった選手
【チェンバース】・・・GOOD
守備的な意味合いの強かったチェンバースの起用ですが、終わってみれば実質2アシストの大活躍。得点に絡まなかったものも含め、質と精度の高いクロスを幾度となく供給していました。
思い返してみれば、古巣サウサンプトンで彼が頭角を現わしたポジションは右SB。素晴らしいSBやウィンガーを多数輩出しているサウサンプトン、なにか特別なノウハウがあるのでしょうか。
【ウーデゴール】・・・GOOD
パス成功率は93%を記録、あれだけ密集したエリアでプレーしていたのにも関わらずこの数字は驚異的です。
そして前述したチェンバースの活躍は、ウーデゴールの存在に依るところが大きいと思っています。試合を観ていて、サイドでフリーになっているチェンバースに対し、簡単にパスを出さない場面が幾度と見られました。
これは想像ですが、チェンバースにパスを出すことによって、ゴールという目標に近づくことができるのか、選択肢を狭めてしまわないか、先の展開を高次元で予測し、なるべくクロスに繋がりやすいタイミングでパスを出していたように感じました。
その結果が、チェンバースの質の高い何本ものクロスに繋がったと思っています。
【ラカゼット】・・・GOOD
まさに"記録"にも"記憶"にも残る男。
実質2ゴールの大活躍。1点目のどこがオウンゴールなのかさっぱり分かりません。もしかしたら1ゴールあたりのボーナスもあったりするだろうに。
ストライカーとして"記録"には残りませんが、積極的なプレス、ライン間でボールを受けるプレーなど、チームに大きな勢いをもたらしました。
得点できずとも、常に及第点以上の活躍を見せてくれる彼の存在は貴重です。
そんなラカゼットですが、フランス代表には2017年以来縁がなく、今回の代表ウィークもクラブでマリやネルソン達と練習に励んでいるようです。
Alexandre Lacazette on Instagram story, with Arsenal dressing room antics featuring Pablo Mari, Reiss Nelson & Bukayo Saka. 😂😂 [IG: lacazettealex] #afc@LacazetteAlex wants his money, @PabloMV5 @ReissNelson9 @BukayoSaka87 😂😂 pic.twitter.com/WqZEMqKDqU
— afcstuff (@afcstuff) 2021年3月24日
【オーバメヤン】・・・BAD
左サイドでの起用ということもありましたが、シュート0本で途中交代。
ラカゼットとは対照的に、得点以外での貢献度が低いオーバメヤンにとって、見せ場が全く無い試合となりました。
ラカゼットのほうがCFとして2列目の選手との親和性が高く、調子を上げてきているため、今後オーバメヤンの起用法は大きな悩みどころです。
せめてプレスぐらいもう少し頑張ってくれないものでしょうか。
↑オリンピアコス戦2nd legでの1シーン↑
失点は免れましたが、彼がしっかりプレスをかけていれば、そもそもピンチにすらなっていなかったと思います。
総括
引き分けたことでウェストハムとの勝ち点差は縮まらず7pt差、CL出場権ラインの4位までは9pt差となりました。今季残りの9試合のうち、上位陣との対戦はリヴァプール、チェルシー、エヴァートンの3チームです。
4位フィニッシュの可能性はゼロではないですが、かなり望み薄と言わざるを得ません。
まだEL優勝のほうが可能性が高いのではないでしょうか?
その他
●キーラン・ギブス(WBA所属)がメジャーリーグ・サッカーのインテル・マイアミに完全移籍で合意
アーセナルで”ブリティッシュコア”と呼ばれたメンバーの1人。
ちなみにチームにはイグアインやマテュイデイがいるそうで、お給料もまぁまぁ高そう。よかった。
●レアル・ベティスに所属する右SBエメルソンに興味
バルセロナが保有している選手のようで、市場価値は2500万ユーロ。
チェックした限り、スピードがあり対人能力も高いのですが、少し守備が雑かなという印象です。
ちなみに彼はマルティネッリと同じエージェント会社(TFM AGENCY)に所属していて、今回の報道はそういった兼ね合いもあるのかもしれません。
●Goal.comが ”NxGn 2021” TOP50を選出
今回は、2002年1月以降生まれの選手が対象で、昨年はサカとマルティネッリが選ばれていましたが、今年はアーセナルからの選出はありませんでした。アジーズあたりには期待していたのですが残念です。
1位はバルセロナのアンス・ファティ、2位はレンヌのカマヴィンガ、3位はドルトムントのジョバンニ・レイナ
ちなみに"ピピ"ことレアルの中井卓大が49位でランクインしています。
過去のランキングを見返して、ランクインしていた選手の現在を調べていくのも中々面白いです。
読んでいただきありがとうございました。
おわり